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『ようこそ、成功指定席へ』(望月俊孝著・サンマーク出版)
プロローグ――幸せのカタチは一人にひとつ ★ゆっくり成功でも いいじゃないか 『叶う夢だから 心に宿る』 あなたの心の中を通り過ぎ、忘れ去られていく願いが無数にあります。その中で一握りだけ、あなたの心に宿り続ける夢があります。その夢はあなたの心のドアをノックし続け、やがてあなたの心のドアと可能性を開いていきます。そして最適なタイミングで叶っていきます。 これは、多くの人の夢実現をサポートしてきていつも感じることです。 しかし、はじめに告白しておきましょう。私は、人がうらやむようなスピード・サクセスやビッグ・サクセスを果たした人間ではありません。 スピード・サクセスどころか、むしろ遠回りをして、つまづきながらも歩み続けることで、自分のささやかな夢を実現させた、ごく普通の男です。 成功した人間としてマスコミにも取り上げられることもありますが、上には上がいます。 書店にはスピード・サクセスやビッグ・サクセスを成し遂げた人の本がたくさん出ています。あなたも一つや二つはお読みになったことでしょう。何十冊もお読みになられた方もいるかも知れませんね。 そんな中、本書は成功を説きながらも、スピード・サクセスやビッグ・サクセスという結果だけを求める本ではありません。なぜならそのようなサクセス・ストーリーは一握りの人が手にできることだからです。 それは多くの人に夢と希望を与えますが、半年もしないうちに、いえいえ人によっては3日もしなううちに「でも凡人の私にはしょせん無理なことだ」と諦めモードに入ってしまうことが多いからです。 本書では、多少、時間がかかったとしても、自分らしく確実に成功し、バランスの取れた成功を実現するための方法をお伝えしていきます。 私はセミナーと通信販売を行う会社を経営しながら、「宝地図」という夢実現法、「レイキ」という癒しと自己実現の方法、「フォトリーディング」という速読法を中心として、多くの方々の夢実現をお手伝いするコンサルティングや講演、セミナーを行っています。しのなかで、20年ほどの間に10万人近くの方々と関わってきました。 そのうちの多くの方々があまりにもスピード・サクセス、ビッグ・サクセスだけを求めたがためにかえって途中で夢と現実とのギャップの大きさに挫折する姿を、目にしてきました。 いえいえ、実際に私自身がその一人だったのです。 正直に言えば、私も「成功したい」と思い始めた頃は、スピード・サクセスを願っていました。 中学生のときに父からすすめられた一冊の成功哲学書がきっかけとなり、私はこれまでに膨大な数の成功哲学書・ビジネス書を読んできました。さまざまなセミナーにも参加しました。 そのどれもが素晴らしいノウハウを教えてくれました。 でも、一生懸命勉強しても、いろいろ実践を積み重ねても、少しづつ変化はしていきましたが、なかなか著者や講演家のようにスイスイとは上向きにはなりませんでした。 「自分には何か大切な能力が欠けているのではないか。」 「成功というのは、運命で約束された一部の特別な人のものなのだろうか。」 そう思って悩んだこともありました。 そんな従来の成功ノウハウのいわば「落ちこぼれ」だった私も、夢に向かって歩く道の途中で「宝地図」に出会い、また「レイキ」に出会い、また、数多くのメンター(人生を導いてくれる師)に出会い、長い道のりを励まし合いながらともに歩んでくれる友とも出会いました。 そしてやっと私なりの成功を手に入れたときのことです。 私は自分がこれまで歩んできた道を振り返り、そのあまりの「完璧さ」に驚かずにはいられませんでした。 回り道だと思っていた道、でこぼこで障害だらけだと思っていた道、そんな私の歩んできた道が実は「宝の道」だったことに気づいたからです。 その道には私が「幸せな成功」を遂げるために必要なアイテムがすべて完璧に隠されていました。つまづいた、転んだ、失敗した、と思っていたのは、その宝物を私が見過ごしてしまわないように天が私に与えてくれたチャンスだったのです。 ★あなたにはあなたの「成功のかたち」がある★ 成功のかたちはひとつではありません。 一人ひとり顔がすべて違うように、成功のかたちも一人ひとり違います。 階段を全速力で駆け上がるスピード・サクセスをする人もいれば、階段を一段ずつ登り、ときには踊り場で休憩しながらゆっくりと上っていく「のんびり成功」もあります。 いろいろなかたちの成功がありますが、どれが一番幸せなのか、比べることはできません。それは、ジェット機で目的地までひとっ飛びする旅の楽しさと、各駅停車の電車でのんびり旅をする楽しさを比べられないのと同じです。 すべての成功がその人にとって最高に幸せなのだと私は思います。 成功のかたちを旅のプランに例えると、宇宙は一人ひとりに、その人が最も幸せを感じられるような「完璧な旅のプラン」を用意してくれています。 あなたにはあなただけの指定席があって、成功への旅を楽しむことができるのです。 その旅は、交通手段も違えば、目的地も、そこで手にするものも、一人ひとりみな違います。 ジェット機で行く旅も、各駅停車で行く旅も、歩いて行く旅だったとしても、あなたが望んだ目的地までのルートは完璧に整えられています。障害や幸運という旅に欠かせないアトラクションも、すべてベストのタイミングで起こります。もちろん必要なアイテムや宝物も完備されています。 遠い外国まで行く人もいれば、近くの温泉でこの上ない楽しい旅を満喫する人もいます。ごくまれには「月」まで行く人だっていますし、いろいろ旅して回った結果、やっぱり自宅が一番と思い直して心のふるさとに戻ってくる人だっています。 でも自分の魂が心から望んでいない場所へ連れて行かれることはありません。 何しろあなたのためだけに用意された「完璧な旅のプラン」ですからね。 ちなみに、私に用意されていたのは、「ゆっくり、のんびり、ときにはハラハラドキドキ、ところどころに宝物の詰まったびっくり箱が置かれている」という、私にとっては最高にハッピーでエキサイティングなプランでした。 私はいろいろな人の旅を見てきましたが、世間の注目を浴びる成功者や、一気に成功する人は、それなりの試練を超特急で乗り越えています。 「個人資産二〇〇〇億円!若き○○の雄!」「史上最年少上場、○○業界の革命児!」などとマスコミをにぎわせるのは、いつもこうしたきらびやかな成功者の姿です。大豪邸や、世界に数台しかない車を乗り回す姿は、旅にたとえると、プライベート・ジェットで世界を駆け回る人生のようでもあります。 私も以前はそういう人たちの話を見聞きするにつけ、「いいなぁ、僕も大成功して、豪勢な人生を送りたいなぁ」と憧れました。しかし、自分を振り返って、「それが私にできたかなぁ」と思うと自信がありません。スペースシャトルで月に行く宇宙飛行士は、それに耐えられるだけの厳しい訓練を積んでいるということですね。 でも、そう思ったとき、気がつきました。自分は月に行くための訓練には耐えられないかも知れないと思ったのは、私が心から欲しいと思うものは月にはないからだ、ということに。 月に行くのは、月に行く必要のある人、つまり、月に行かなければ手に入らないものを心から望んでる人なのです。私が月に行けなかったのは、私の欲しいものが月にはなかったからです。私の欲しいものはすべて、私のための旅のルート上にありました。 世間の注目を集めることと、個人の幸せや豊かさとは必ずしも直結しないということです。自分の旅のプランは、自分が心から手に入れたいと思っている「宝物」に至る完璧なプランだったなんて、素晴らしいと思いませんか? 神様が用意してくれた旅のプランを心から満喫するには、あなたが本当に望んでいることを知ることが必要です。そして、自分の魂が欲しているものを知る最も簡単な方法が、心から楽しめること、心から好きだと思えることを深めていくことだと私は思っています。 ★「好きになること」が才能を磨く★ ある日テレビを見ていたら、八〇歳を過ぎた剣道の達人が「高校時代、周りの友人はどんどん昇段していくのに、自分は全然段が取れなかった。それでも、やり続けたからここまで来れたんです」と、語っていました。 そして、やり続けることができたのはどうしてですか、という問いに、「やはり、剣道が好きだったからでしょう」と笑って答えていたのが、とても印象に残っています。 将棋の米長邦雄名人を育てた升田幸三名人も、才能を磨く三要素として、「好きであること」「続けること」「高きを求めること」をあげています。 剣道の達人も、升田名人も、言っていることは同じです。 ものごとを極めたければ、やり続けること。そしてやり続けるために一番大切なのは、そのことを「好き」と思えることなのです。 私にも「好きだからできた」体験があります。 サラリーマン時代の私の趣味は、自己実現に関するセミナーを受けたり、本を読むことでした。独身で収入は全部自分の好きなことに使えた私は、「セミナーおたく」と言ってもいいような生活を送っていました。一時期はセミナー係数が五〇〜八〇パーセントを占めていた時期もありました。セミナー係数というのは、エンゲル係数をもじって私がつけた言葉ですが、セミナー係数が八〇パーセントということは、収入の八〇パーセントをセミナーやテープ、本などに投資していたということです。 このときは、本当に最低限必要な食事などの他は、収入のほとんどをセミナー関係に投資したのです。お金はみんなセミナーに使ってしまうので、遊びに行くことも、贅沢な食事をすることもできませんでしたが、セミナーや学ぶことが本当に好きだったので、少しもつらさは感じませんでした。 それぐらい好きだったのです。 その後、好きが高じて、二七歳の時にあるセミナー会社に、ほとんど「押しかけ」のような状態で転職しました。 あこがれの会社に無事に就職できた私は、毎日何をやっていても光り輝いて見えるという幸せな日々を過ごしました。 「まずはトイレ掃除をしっかりとしなさい」と言われれば、「ああ、さすがに人材をつくる会社だ。トイレ掃除で精神を磨かせてくれるのだ。ありがたいなぁ」と感激し、師匠でもある社長の重たいカバンを持てば、「ああ、社長はセミナーのためにこれほど資料を揃え準備していらっしゃるのだ。素晴らしいなぁ」と感動する。 自分が熱望して入った会社だっただけに、またモデルとする人が目の前にいるだけに、なにをしても自分が理想に少しずつでも近づいていることが感じられ、本当に幸せでした。 同じトイレ掃除でも、カバン持ちでも、もしもそれが「好き」なことや明るい未来のイメージにつながっていなければ、あれほど光り輝いては見えなかったでしょう。 人間は、好きなことのためなら、普段ではできないことや、ちょっと大変なことでも、喜んでできるのだと思います。 ですから才能を伸ばしたいと思うなら、まずは好きになること。そして、次にはその好きなことで「自分が理想とする人」を見つけ、その人をモデルにして、そこに近づく努力をコツコツ続けることだと思います。 ★スピード・サクセスより、ハッピー・サクセス★ 私は「スピード・サクセス」とはいきませんでした。 でも振り返るとそこには「ハッピー・サクセス(幸せな成功)」が手に入っていました。 私が本書でお伝えしたいと思っているのは、この「ハッピー・サクセス」の歩き方です。 巨大な富を築いたわけでもなく、特別な才能を持っているわけでもない私が成功への道案内をするなんておこがましいと思っていました。 道の途中で得た宝物である「宝地図」や「レイキ」のことは伝えても、自分の歩んできた道のりについては、心の中で感謝をするにとどめよう。私はずっとそう思っていたのです。 そんな私がこの本を書く決心をしたのは、かけがえのない友であり、「お金の専門家」であり、ベストセラー作家の本田健さんから、次のように言われたからです。 「少し遅咲きだとしても、とびぬけた成功でないとしても、トシ(彼は私のことをこう呼びます)が試行錯誤しながらも掴んだことは、同じような思いで今悩んでいる人にとってとても役立つものだと思うよ」 この言葉に勇気づけられ、本書は生まれました。 この中には、私が今までに集めてきた宝物が詰まっています。 私が学んできた先人たちの哲学やノウハウ。メンターや友が贈ってくれた珠玉の「言葉」。 私のセミナーに参加してくださった方々の貴重な体験談。そして、私が垣間見せてもらった「宇宙の法則」の一部。 物質的な富は分かち合う人数が多くなればなるほど自分の分は少なくなります。でも幸せは分かち合う人数が多くなれば多くなるほど、大きく膨らんでいきます。ですから、あなたとこの幸せの原理を分かち合えることが、とても幸せです。 さらにあなたが幸せになれば、きっと、周りの人を一層幸せにしていくことでしょう。 それでは幸せな成功・成功の指定席に向かって一歩踏み出していきましょう。
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